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CLACK !!

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この階段を降りて、テラスを抜けると、待っているのは、「世界一の朝食
・・・らしい。それにしても、お上手な命名です、「世界一の朝食」なんて。

この命名の理由のひとつがこの「飲むサラダ」
数種のフルーツと野菜のジュースです。
確かに、目覚めたばかりの胃には生野菜のサラダより、摂りやすい。

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そして、これは栗の蜂蜜やコンフィチュール。

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ここの「世界一の朝食」は とても好きだったのだけれど、一年振りに来て、ビミョーな違いに正直なところ、少々落胆してしまいました。以前はどんどん、これでもか、というほど持って来てくれた特製ジュースも今回は はじめと最後にどれかを選ぶという具合に。そして、この朝食がよく知られるようになり、それは喜ばしいことなのでしょうが、やはり、通り一遍のサービスに。
贅沢なブランチ、といった空気感がなくなった気がしました。

などと、偉そうに言っても、オーベルジュ形式の このレストランを知ったのは偶然見たTV番組「未来への教室」が きっかけでした。
ここの「世界一の朝食」には本家があります。
「未来への教室」は 本家ブルゴーニュ、ソーリューの「ラ・コート・ドール」オーナーシェフ B・ロワゾー氏が地元の子供たちに食材の旨味と料理の喜びを教える(というより、伝える)という番組でした。

ロワゾー氏は湧き水と市販のミネラルウォーターを子供たちに試飲させて、その印象を尋ねます。
子供たちはおもしろそうに水を飲み、ソーリューの湧き水が美味しい、というのです。
彼は「ラ・コート・ドール」の厨房で子供たちと湧き水を使って「蛙の料理」をつくります。
「水の料理」で有名であったロワゾーさんが私にとって身近になった瞬間でした。

その時から、(夢のように)いつか訪ねてみたいオーベルジュと思っていたのですが、ロワゾー氏の息が掛かった店が神戸にできたときいて行ってみたのでした。そして、お気に入りのお店の1つに。特に、デザートの「砂漠の薔薇」が、ね。
(あ、このデザートはレストランの方です。朝食とは関係ありません。
オーベルジュなので、夜、ごはんを食べて泊まって、朝ごはんが賢い?利用法かも・・)

B・ロワゾー氏は2003年に猟銃自殺をはかり、料理界とは何も関係のない私でさえも衝撃を受け、たいへん残念に思ったことを覚えています。

そんな割と(勝手な)思い入れのある店なので、ガッカリ度が高かったのかもしれません。

でも、せっかく、来たのだから、と以前から気になっていたコレを購入。
器具のまんまるの部分を上に持ち上げて、落とすと・・・
CLACK !!

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ゆで卵の殻が割れる、というものです。
こんな風に、ね。
さっそく、家でも使ってみました。

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B・ロワゾー氏が亡くなられたのは2003年だったのですが、その原因といわれたのが、いわゆる、三ツ星などといわれる料理店の評価。ポール・ボキューズ氏は その死に際して、料理ガイドブックや評論家の役割を非難した、といわれれています。

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BIB:「ラ・コート・ドールは今も三ツ星ですよ」

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