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京の建具

6月初旬、祇園祭に先駆けて屏風ならぬ建具を見に、京都に行きました。案内人は我が家を設計してくださった安田勝美さん

このあいだも安田さんと「sewing galleryいいですよね」なんて話していたのですが、大阪の郊外にある「 sewing gallery」は、その名のとおり、洋裁学校の教室を展示室にしたギャラリーで、私はまだ、行ったことはないのですが、このギャラリーの看板(星ヶ丘洋裁学校と書かれた古っぽい看板がそのままにしてある)の写真を見たとき、心ときめきました。
昭和20年代に建てられた、この星ヶ丘洋裁学校=「 sewing gallery」に安田さんは、すでに行かれたようで、「なかなか良かったですよ」。
こんな方なので、安田さんが手掛けられる建築は古いものを取り入れたのが多く、また、巧いのであります。

で、ここ、「井川建具道具店」も安田建築研究所の御用達のお店のひとつ。たくさんの品揃え、とは聞いていたものの、驚きました。ところ狭しと、戸、戸、戸。実は、お店の近くにもう一軒の町家が倉庫になっていて、そこにも、実にたーくさんの建具が並んでいたのです。町家倉庫の二階には「季節もの」の葭戸や簾が、またまた、ずらり、壮観です。
ご主人に、何枚くらいあるのか、伺ってみても、「さぁ、何枚あるのか‥」という答えにも納得のスゴイ数の建具がありました。

こういうのを見ていると、日本人が日常の中で持っている美意識の「根っこ」に会ったような気がして、うれしい。
「井川建具道具店」はもちろん、新しい建具も作ってくれますが、値段も安い古いのが、トクにオススメです。

   

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