パリのおみやげにフォワグラを頂戴しました。
それもアンティエ!!
お料理の専門家には叱られそうだけど、ウチでは、このようにしていただきます。
ごくごく薄くスライスした食パン(パン・ドゥ・ミといった方がいいかなぁ、フォワグラには、、)を軽く焼いて、フォワグラをたっぷりのせるだけ。こうすると、温かなパンの熱でフォワグラが少々とろけておいしいのです。
とても簡単で美味なこのレシピ(なんて、いえませんよね)を教えてくださったのは、レイコ・クルックさん。
造形作家であり、特殊メークアーティスト、私がもっとも尊敬する女性のひとりです。
もうずいぶん前のことになりますが、フォワグラ・アンティエを初めて食べたのは、エッフェル塔のあるバリ7区のレイコさんのおうちに居候をさせてもらっていた時のことでした。当時、レイコさんが一緒に仕事をなさっていたドミニク(・コラダン)が、今日は美味しいものがあるよ、と持って来てくれたのです。
皆でワインとフォワグラとパンをたらふく食べて、「こんな贅沢はない、フォワグラを飽きるほど食べたのだから‥‥」なんて言い合ってお開きになったのですが、「おやすみ」とドミニクが帰ってすぐ、レイコさんがそっと言いました。
「ねっ、お茶漬け食べようか」
さらさらとお茶漬けをいただきながら、今、ドミニクが戻って来たらビックリするだろうね、と言いながらほくそ笑んだのでした。
以来、フォワグラをこうやっていただく度にあのバリの夜を思い出します。
* *
こんなうれしいものを持ち帰ってくださったのは料理研究家の平川敦子さん。
Foie gras de canard entier des Landes !!
重かったでしょうに、ありがとうございました。
それにしても、このテーブルのお皿のコーディネイトは少々変ですね‥‥
よぼど早く食べたかったのでしょうね‥