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こんなに美しいバケツ

seau en fer.JPG

緑の小道をお散歩するのも気持ちのいいものですが、鉄工所なんかが並ぶ町工場の散策も結構楽しめます。
そして、こんなのを見つけようものなら血が騒ぐのです。

ドラム缶を切って針金の持ち手を付けただけの大きなバケツ。
鉄屑用の、多分、ゴミ箱。
使い込まれた美しさ。

そして、「ものをつくる」素材としての「鉄」も、とても好きなのです。
ここ何年か、じわじわと自分の「好み」のものがはっきり輪郭を持ってきました。
「鉄」「網」「錆び」

「鉄」で「網状」のもの、「錆び」ているかどうかはわかりませんけれど、これって「エッフェル塔」 !!


「エッフェル塔ものがたり」の著者倉田保雄氏は、偶然、ポルトガルの"ドナ・マリア・ピア"という橋を見て、その橋が、まるで、エッフェル塔を横たえたような造形だったので、土地の人に尋ねると、
「エッフェルの橋、と呼んでいるよ。ギュスタブ・エッフェル氏が造ったのさ」という答が返ってきて、彼が「橋つくりの名人」であったことを初めて知ったといいます。
この驚きが「エッフェル塔ものがたり」を書くきっかけになった、とあとがきで述懐なさっています。

私がエッフェル塔に興味を持ちはじめたのも、偶然でした。
偶然、エッフェル塔がドカーンと迫りくる通りに2年ほど住んだので、毎日まいにち、「ドカーン」を見ているうちに愛着を覚えたのでした。もう、一昔前のことですが・・

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倉田保雄先生と、「エッフェル塔」のご縁とはいえ、こんな風に並べてしまっては私の身が竦みますけれど・・
(倉田先生、お元気ですか。先生には一度お仕事でお目にかかり、また、時事フランス語を1クール教わったこともありました。まったく不出来な生徒でしたけれど)

考えてみれば、エッフェル塔に夢中になったことで、塔が私に持ってきてくれる「何か」は、計り知れずまだまだ続くような気がしています。

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