最近入手した本の中で、気に入っているのが、これ。
昨年開催されたギィ・ブルダンの写真展のカタログです。
箱に20枚ほどの印刷された写真が入っているだけなので、厳密には「本」とはいえないかもしれませんが。
箱はさらに、網タイツ風のカバーに包まれています。
シャルル・ジョルダンの靴のセンセーショナルな広告写真で知られたギィ・ブルダンにぴったりイメージが重なります。
彼の写真は扇情的なのだけれど、どこか、ストイック。それが危ういバランスを保っている。
聞くところによると、彼は存命中、写真集の制作や作品のギャラリー展示を許さなかったらしい。
それは、「写真はそれを最初に掲載したメディアのみに属するべきだ」という強い信念があったからだ、というのです。
う〜ん、かなり、ストイックでストレート。
そんなところが写真に現れて現われていたのだな、と妙に納得してしまいました。
彼が亡くなって、それで、こんなに美しい写真集を見ることができるというのも皮肉なことではあるのですが。
Guy Bourdin 1928 ー1991