雪の日、瀬戸内海の島に来ました。
四国に雪は珍しい、という日・・
同道したヤツらに(失礼。) 何でこんな雪や霙のなかを辺鄙な島などに連れて行かれるのか、と訝られながら、香川県丸亀港から船に乗ること20分・・
本島に着いた頃、みぞれは雨になりました。
あ〜ぁ晴れだったらレンタサイクルで走り回れるのに、と残念極まりなかったのですが、
目指す笠島集落の道中、こんなカワイイ風景に出会いました。
不思議な小屋や・・
民家の壁に突如現われた恵比寿さま・・
庭に置かれた小学校の椅子・・
こんな風景を見ながら、人も車もまったく通らない道や村落を歩きながら笠島地区を探します。
誰かに道を尋ねようと思っても辺りは無人・・
仕方なく民家の戸をノックしても人の気配すらない・・
でも、戸はがらりと開きます。
数軒目にしてようやく御婦人が出て来られました。
親切にも雨の中を近道のところまで、この御婦人にご案内いただいて、ようやく笠島に到着。
二十八もの島々からなる塩飽(しわく)諸島の中心・本島、江戸に栄えた名残りをとどめています。
スゴイ名前の通りでしょ。
「町家通り」が訛って江戸期から「マッチョ通り」と呼び慣わされているそうです。
この通名のように町家がたくさん残っています。
そのうちの三軒は見学ができます。
雨の中、真木邸を見つけて入ると・・
「お待ちしてました」の声が・・
そんな訳はないのに、、、
「雨の中をようお越しやした・・」と勝手に、なぜか京ことばに転換して理解してしまいました。
ことばも真木邸の中も温ったかかった。
実はこの忘れ去られたような島を知ったのは、私の写真の師匠 喜多章さんのおかげなのです。
喜多章さんが本島を訪ねられたのは9年前。
その時の写真がこれです。
他にも本島の写真をたくさん撮られています。
さりげなくカメラを向けたかのようで、キリッとした目線が結果としていつもある、そんな写真が撮れるなんて出来そうで出来ない・・
持って生まれた独特の感性だと感嘆せずにはいられないのです。
今日も師匠のブログには日本のどこかのちいさな町や村が・・
切り取られた日本の景色は限りなく懐かしく美しい。
疲れた時や眠りにつく前の私の常備薬、癒し薬になっております。
ふーぅ。
で、本島ですが、次の目的地の関係で、数時間の滞在だったのですが、再訪したいと思わせる場所でした。
快晴の日に、ね !!