涼しげな糸巻き鉢ですが、もう、暦は秋ですね。
季節が移りゆく気配がすると、つい、去年は今頃何をしていたのだろう・・と記憶を手繰り、、、そうだ、母のお茶会だったと思い出しました。
母のお茶会、と便宜上いうものの、正確には、母が当番のお茶会です。
お当番は雑事で大変らしく、ウチにも騒ぎが波及してきました。
それで、レンタル?! したのがこの竹箸です。
銕琅さんの菓子箸。
煎茶なのでお道具もお気楽、お手軽なもの。
しかし、こんな狭いスペース ? に よくこんな彫りができるなぁ・・
と、竹で御箸をつくったことがある私は この細工を見る度に思うのです。
こちらは無銘の菓子箸。
これも銕琅さんのと同じく煤竹です。
裏側はこんな風・・
母のお茶会には使ってもらえなかったけれど、私はこちらの方が好みです。
表は素っ気ないくせに、裏には「富久」いっばいだもの・・
これは茶会当日のお菓子。
銘は・・
・・忘却。
このお茶会から数ヶ月して、一緒にいった叔父が亡くなってしまいました。
それからしばらくして送られてきたこの時のスナップは叔父が撮ってくれたものでした。
いとこが送ってくれたのですが、封筒の私の名は叔父の手蹟。
一年はやはり、相当の日々だと気付かされます。