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インテリア アーカイブ

2007年05月08日

ENTREZ LENTEMENTーゆっくりお入りください

entrez lentement-2.JPG

たった一度しか行ったことのない場所
そして、もう そこへ行くことなどないであろう場所
なのに、印象的な場所

そんな場所があります

ここは とても天井が高く
座るとなお、高く
しばらく、静かに居たい場所でした

entrez lentement.JPG

連休も忙しい日々だったからか、突然、この場所を思い出しました

*'ENTREZ LENTEMENT' EILEEN GRAY E-1027
**milano salone 2005
***ENTREZ LENTEMENTーゆっくりお入りください

2007年05月17日

アフガニスタン絨毯 デザインワークショップ

chauve-souris-tapis.JPG45×45㎝


一風変わった この絨毯は、3年前にオーダーしたもの。
好みのデザインで絨毯をオーダーするなんて、贅沢なようですけれど、実は こんなプロジェクトに賛同して実現しました。

世界でたった一枚、自分のために織られる絨毯をオーダーしてみませんか、と今年もMOGU VILLAGE Project が参加を呼びかけています。

ペルシャ絨毯の源流を成す といわれるアフガニスタン絨毯。
1日に織ることができるのは、60cm幅の絨毯で たった 3cmという完全な手作業だそうです。
写真の「蝙蝠の絨毯」も なるほど しっかり 織り上がっています。
100年使ってもくたびれない堅牢さ。
しかも、図柄は好きなようにデザインできます。

前回は1/2の縮尺でデザイン画をおこさなきゃいけなかったのですが、今回は 適当に描けばいいのだそう。
この時も展示があったのですけれど、それぞれシンプルなのや、とても細かい図柄のものがあったりして、面白かった。(因みにどんなに細かいのも そうでないのも値段は同じ・・)
子供の絵を そのまま使ってあったり、書を文様にした絨毯もありました。


私たちが絨毯をオーダーすることによって、アフガニスタンの人たち には就労の機会が生まれる という素晴らしいプロジェクト。
完成した絨毯は伊丹市立工芸センターで、2008年2月7日〜3月2日まで展示されます。


また、デザイン指導が受けられる grafの服部滋樹氏によるワークショップも開かれます。

デザインワークショップ

2007年5月19日(土)14:00〜17:00
会場 伊丹市工芸センター 072-772-5557
参加費 2000円
絨毯作成費 12800円(45cm×45cm) 32800円(60cm×90cm) 98000円(100cm×150cm)

なお、このワークショップに参加しなくても、絨毯のオーダーはできます。
詳しくは伊丹市立工芸センターまで。


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ところで、絨毯の蝙蝠マーク?は、愛書狂の 'ご趣味' です。
絨毯の図柄の なんだか解読不可能な白っぽい文字はロベール・ド・モンテスキュウのサイン。
蝙蝠はモンテスキュウの詩集のタイトル 'Les chauve-souris' から らしい。
蝙蝠は愛書狂の書庫↑や煎茶室の引き戸↓にも数匹生息しております。

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2008年04月30日

十年ののち

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草間彌生家具の展示は、一昨年のサローネでもっとも興味深いもののひとつでした。

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会場は『10 corso como
ミラノのセレクトショップですが、彼女の「無限の網」や「無限の水玉」にピッタリの場所でした。

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エントランスにこんな文字が・・

━━展示会場の家具は日本の会社grafで製作されたものです━━

(とはいっても、私、イタリア語ほとんど解りませんのでエエ加減な訳ですが)

grafって???
と、このとき即座にgrafという名をインプット。

そして、不思議なもので、何年か後、お世話になっている坪文子先生にgrafの服部 滋樹さんをご紹介いただいたのでした。




grafの仕事はごく一部しか知らないのですが、それでも、なんか、いい感じでやってるなぁ・・・と思っていたら

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先日、十周年ですって !
これは、graf 10th ANNIVERSARY TEN_PLUS パーテイーのケーキ。
十周年の十を象ったクロス型のケーキは野菜や花に囲まれていました。

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会場内はまるで満員電車の様相。
階段も招待客たちでいっばい。

はじける笑顔がいっばいの会場で「最初の2年間はとにかくお金がありませんでした。一日200円でどうやって食べてこうか、みんなで考えました。」と服部さん。
「みんなのおかげで ここまでこれた10年でしたが、これから先の10年は社会にお返しをする十年にしたい。」
と、叫んでの(マイクを通しても大声で叫ばないと聞こえないほどの盛り上がり ! )ぜんぜん退屈しないgraf代表のご挨拶でした。

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たこ焼きや(さすが大阪 ! )ピンチョス、ちいさなバーガーなど気の利いたしかも気取りのないお料理やデコ。
あの規模のパーティーをみんなの手づくりでやっちゃうなんて、すごいパワーです。

**ディエチ・コルソ・コモ

2012年02月14日

リトリートハウスの住人

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ヴァレンタイン・デーがお誕生日の友人に会うので、プレゼントをつくった。

この友人は不思議なヒトで、ずいぶん前から独り部屋を持っている。
日本でも有数の贅沢な住宅地にすてきなマンションを所有していて、とてもハンサムな夫と暮らしているのに、彼女は週のほとんどを学生街のワンルームで独りで過ごしているのだ。
あんなにリュックスな住まいをどうして愉しまないのかしら・・と訝しく思っていたけれど、簡素なワンルームに友人たちを招いたり、(私もそのワンルームに伺うのだけれど)フランス語を教えたり、習ったりして嬉々と暮らしているらしい。

今や、私も欲しい「夢のリトリートハウス」
「先輩」にやりくりなど、指南してもらうつもり。

人は皆、避難場所がいるのかもしれない・・と思ったりもする。
どんなに恵まれた住環境であっても、だ。

こので知ったYSLの隠れ家は、彼とピエール・ベルジェのいくつもの愛の館とまったく違った室内装飾だった。
とてもモダーンで明かるく、テラスからはエッフェル塔が望め、居心地の良さそうなベージュのソファにアフリカの彫刻やスツールが配され、YSLのプライベートコレクションの黒人ボクサーの写真が印象的なペントハウス。
このボクサーを撮った女性写真家Martine BarratはYSLがオランにいた青春時代にすでに知っていたのだという。


YSLのようにいくつもの家はないけれど、そして、比較のしようもないのだけれど、今私がいる家にとても不満がある訳ではない。オフィスワークができる気持ちのいい小部屋もあるし、ボロだけどアトリエだって持っている。週に一回はT夫人がお掃除もしてくれる。だけれど、、、

やっぱり、欲しい、夢のリトリートハウス !

リトリートハウスの住人に針金でつくったプレゼントを持って会いにいこう。
彼女の本宅、豪華マンションにはふさわしくないけれど、
ワンルームには似合いそう。

2014年06月18日

夢のリトリートハウス

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よく見つけたね !
などとねぎらってくれる友あり。
って、じつはすごいあばら家なのですが。
見つけました !

縁側でお茶の図。
ふりむけば、がらんとした何もない部屋。

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思えば、長い道のりでした。
避難場所探しをはじめたのはいつだったのか、そして、何軒の家をみたのか・・

この古い木の家にいると、いままで当たり前にしていたことが違っていて、とまどったり、感心したりすることしきり。
日本間の暮らしなど、すっかり忘れていて、襖がこんなに賢かったなんて思い至りませんでした。ドアの暮らしにあまりに慣れてしまっていて、座敷から玄関まで遠回りばかりしていたのですが、ある日、ハタと気付きました。
ああ、この襖を開けたら、すぐお玄関だった・・なんて。

まだまだ考えさせられることがたくさんありますが、とりあえず、この状態から一歩前進。

2016年02月02日

夢のリトリートハウスー2

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新しい年に新しいものをつかう。
こどもの頃はそうだった。
これはチカコにもらったバブーシュ。
モロッコのおみやげだそう。
空色が新しい年にふさわしい。

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夢のリトリートハウス no.2 !!
って、no.3 はないような気がします。
no.1もとっても気に入っていて去り難かったけれど。

新しいリトリートハウスで新年を迎えました。

遅ればせながら、今年もよろしくお願いいたします。